プィーサンカとは?ウクライナの祈りを込めたイースターエッグ
ウクライナで最も有名なイースターの伝統のひとつとされているのが、精巧に装飾されたイースターエッグ「プィーサンカ(pysanka)」です。「ピサンカ」という言葉は、ウクライナ語の「書く」という意味の動詞 pysaty に由来し、卵の上に模様を“書く”ことから名づけられました。

ピサンカの歴史は? いつ始まったの?
プィーサンカのデザインモチーフは、キリスト教以前の時代にまでさかのぼります。多くは初期スラブ文化に由来し、あるものは私の新石器時代の祖先であるトリピッリャ文化の時代、さらに旧石器時代までさかのぼるものもあります。人々は太陽を生命の源と考え、自然のシンボルで装飾された卵を太陽崇拝の儀式に使用していました。やがてプィーサンカは、春の再生と豊穣を祈る、日本のお守りのような存在として春の儀式に欠かせない存在となりました。
プィーサンカの模様にはどんな意味があるの?
| 模様 | 古代の意味 | 現代の意味 |
| 三角形 | 大地・火・空気の三要素 | 三位一体(神・子・聖霊) |
| 太陽・星 | 太陽神ダジボーの象徴 | 神の光・永遠の命 |
| 十字 | 昇る太陽 | キリストの復活 |
| 魚 | 豊漁・食の恵み | キリスト・信仰 |
| 波・渦巻き | 水・生命力 | 復活・浄化 |
太陽神ダジボー(Dazhboh) – ダジボーは、古代スラブ神話に登場する太陽と豊穣の神です。人々に光と生命を与える存在として崇められ、収穫や幸福をもたらすと信じられていました。
プィーサンカの色は何を意味する?
プィーサンカの色には自然の染料が使われ、色ごとにいのりが込められています。日本の着物の色や模様が持つ意味とも重なりますね。例えば日本の赤い振袖は生命力を表し、緑は若葉の成長を象徴します。
| 色 | 象徴するもの |
| 赤 | 愛・喜び・生命・太陽 |
| 黄 | 豊穣・星・月・収穫 |
| 青 | 空・平和・健康 |
| 緑 | 自然・再生・成長 |
| 白 | 純粋・光・新しい始まり |
| 茶 | 大地・安定・家庭の繁栄 |
プィーサンカは、ウクライナで何世紀も受け継がれてきた「祈りの卵」です。模様や色には、家族の幸せや自然への感謝が込められています。春の訪れに、祈りを込めたピサンカをぜひ作ってみてください。