NPO KRAIANYはパートナーと共に、ロシアによるウクライナ侵攻で負傷し、義肢を必要とする方々のリハビリ支援を行っています。
ウクライナにおける義肢切断者の数は第一次世界大戦の規模に近づきつつあり、5万人を超えているとされています。現地では義手や義足だけでなく、リハビリや調整を行う専門技術を持った人も足りていないことが課題となっています。その課題を解決すべく、NPO KRAIANYは様々なパートナーと共に今急速に必要となっている医療支援を行っています。
自衛隊中央病院におけるリハビリ支援
防衛省・自衛隊は、2023年6月よりウクライナからの要請に基づき、自衛隊中央病院にウクライナ負傷兵をリハビリ治療のための受け入れを開始しました。NPO KRAIANYはビザ申請やポーランドまでの移動など負傷兵の来日にむけたサポート、自衛隊中央病院でのリハビリ時の通訳のサポートや滞在中のサポートを行っています。
三重県におけるリハビリ支援
パートナーのNPO SunPanSaと共に、「ウクライナ傷病者の支援、特に四肢切断後の社会復帰に向けたリハビリ支援」事業を開始し、2023年4月から9月にかけて3名の義手リハビリ支援を行いました。
東京マラソン参加を通しての医療費支援
2024年3月3日に開催された東京マラソンに、ロシアによるウクライナ侵攻で足を失ったウクライナ負傷兵のロマン・カシュプールとユーリ・コズロフスキーが参加し、義肢をつけて42キロの長い道のりを走りました。この参加は負傷者の日常生活復帰に対するモチベーションを高めるだけでなく、重傷を負った人々を支援するための資金を集める重要な意味も持っていました。NPO KRAIANYはウクライナ現地パートナーの「Charity Foundation CITIZEN」と共にウクライナ負傷兵デニス・ドスージーの治療に必要な体内に埋め込む装置を購入するのに使用する支援金を集めました。