キーウ近郊ブチャ地区 マンションの修復
キーウ近郊ブチャのマンションはロシアによる占領期間に大きな被害を受けました。
冬の間に雪などで壊れた屋根や壁から水が入り、濡れてカビが入って住めない状態になってしまうため緊急の修理が必要でした。NPO KRAIANYは屋根と壁の修理を支援させていただきました。 このマンションは2021年に完成したばかりの新築マンションで、侵攻前合計6棟520部屋に約1500人が住み、多くが子育て中の家族でした。2023年11月時点では約7割の家族が戻ってきています。
キーウ近郊ホストメリ マンションの修復
キーウ近郊のホストメリがロシア占領による爆撃で多くの建物が破損しました。こちらのマンションは1階から3階部分が破損し、補強工事なしにはそのほかの修復作業を開始することができませんでした。NPO KRAIANYはマンションの補強工事、修復工事を支援させていただきました。すべての作業は完了し、合計25戸あるマンションの住人が安全に帰宅できるようになりました。
聴覚障がい者学生校舎の修復
キーウ市内にある聴覚障がい者学生校舎の地下室の補強、校舎内の修復を支援させていただきました。この学校では聴覚障害のある子や自閉症を持つ子供たちが通っていますが、2022年3月の周辺の地域への着弾、爆風によって大きな被害が出ました。
学校には地下シェルターがないことから生徒の安全を確保するために、地下室をシェルターとして使用できるように補強し、その他内部の修理を行いました。
廃墟となった家の解体工事支援
ロシア軍によって全壊された思い出の詰まった家の撤去作業を支援させていただきました。
こちらの家族の家は、2022年3月に砲弾の直撃で全壊しました。
9年前に2世帯での生活のためにこの家を建て、子供たちとともに平和な生活を送っていました。本格的な侵攻が始まっても、砲撃の最中には隣家の地下室に隠れ、最後の最後まで避難せず、村に留まっていましたが、ロシア軍による占領がすでに2、3キロ先まで迫っていたとき、その家から避難することを決意しました。避難を決断した数日後、彼らの家は直撃弾によって完全破壊されました。幸いそのとき家には誰もいなかったものの、2家族が思い出のつまった家を失いました。
破壊から1年後、家族は廃墟となった家を解体してもらえないかとNPO KRAIANYのパートナーのGURTUMを訪れました。この時近々モジュラーハウスを受け取ることが決まっていました。
家の撤去作業では、ボランティアがまず自分たちの手で壁の一部を壊し、その後重機を運び込みました。 そして2台の掘削機を使い強固な破壊された壁を1日半かけてすべて取り除きました。一家の新居の敷地を確保し、モジュラーハウスを設置することが可能になりました。